ハンバーグ、焼肉、ラーメン、パスタ、ケーキ。
これらの食べものには「命」があります。ついさっきまで、生きていた動物たちの・・・
あなたは、考えたことがありますか?
美味しくて、毎日食べても決して飽きることがないこれらの食物には「命」がある
ということを、私も福厳寺の住職にお話を伺って、ようやく考えるようになりました。
よく考えてみれば、肉も卵も小麦粉も、様々な生物の命そのもの。
その命を犠牲にして、私たちは毎日美味しい!と笑顔になっています。
そう考えると、心が痛むことがよくあります。
今日、福厳寺の山へ職員と一緒に竹を切りにいきました。十数メートル上に、
まっすぐ伸びている立派な竹林があるのです。その内の1本をいただきました。
根元に鋸を入れる瞬間、ふと、住職の言葉が頭をよぎりました。
これから、この竹の命をいただくのだということ。
数日後に迫った、福厳寺慈縁の会で使用する、器を作るためです。
食物の命をいただくのと同じように、竹の命をいただいて、私たち人間の
我儘を受け入れていただく。
そう考えると、手を合わせずにはいられませんでした。
目の前の相手だけでなく、私たちの周りには人間以外にもたくさん、
感謝しなければいけないものがあるのかもしれません。
いただく命に対して、感謝の気持ちを忘れない。
最低限、これだけは心に留めておきたいなと思います。
【福厳寺職員の気づきより】