言葉がけ

大切なご家族を亡くされ、お葬式が終わったあと、故人へのさまざまな想いが湧き出てくると思います。

亡くなった直後の心境よりもむしろ、もしかしたらお葬式を終えてからの方がよりいっそう悲しみに包まれてしまうかもしれません。

福厳寺ではお葬式が終わると、七日経という儀式があります。

七日経とは、故人があの世へ旅立たれた後も、幸せな毎日を過ごしていただけるように遺族の方たちが毎週日曜日の朝、福厳寺でお経を唱える儀式のことです。

49日までの間、毎週朝8時もしくは8時半に福厳寺へお参りにみえます。

まだお若かったご主人を亡くされたNさん。Nさんもまた先日まで七日経にいらっしゃっていました。

お子さんもいらっしゃって、さぞかし悲しみが深いのではないかと想像するのもつらいくらいですが、お子さんたちや親戚の方々の前では気丈に振舞われているお姿が、とても心に残っています。

Nさんの気持ちになって考えてみると、なかなか一人になれる時間がありません。

昼間は仕事、夕方になれば子供たちの食事の準備、家の片付け・・・

休まる時間なんてないと思います。

そのような中で、唯一ご主人へ、ご自分の想いを通わせる大切な時間。

それがお寺に来てお経を唱えているときだったり、ふとした時にお寺の僧侶や職員と一対一で言葉を交わすときなのかもしれません。

そういうとき、どんな言葉がけをしたらNさんの心が少し軽くなるのかなとか、今まで詰めていた想いが少し紐解けるのかなと考えます。

けれど、こちらが何かしてあげようというものではなく、さりげない言葉遣いだったり、接し方、言葉がけ、もしくは小さな心遣いが、Nさんの心をほんの少し和らげるきっかけになるのではないかと思います。

どんな言葉がけをしたらよいかと考えるのではなく、さりげない小さな心遣いができるようになりたいなと思う今日この頃です。

【福厳寺職員の気づきより】

次回は10月14日(土)9時~ですー第4回慈縁の会活動報告

1年の計は、前年の暮れにある

関連記事

  1. キツネ

    ここのところ、福厳寺境内の中ではキツネをよく見かけます。朝、福厳寺の駐車場に車を止めようとす…

  2. 「当たり前」に甘えると

    食べるものがあって、仕事をすることができて、家に帰れば家族がいる。一見すると、これはごく当たり前…

  3. お箸の意味

    お箸には、神仏が宿っていることをご存知ですか?例えば神社に行くと、よく橋がかかっていますよね。…

  4. 門松の命が、再び

    お寺の山門には毎年立派な門松が飾られます。本年度は福厳寺境内を手入れしてくださる庭師さんに私…

  5. 行事報告:お盆の施餓鬼会(平成27年8月6・7・8日)

    本堂に集まったたくさんの会員さんやご家族が静かに見守る中、夕方6時から総勢9名のお坊さんたちによるお…

  6. 遊びと学びと体験がテーマ「山林部」活動報告

    山林部は子供も含め、13名でのスタートとなりました。最初は緊張されていらっしゃった表情も、晴れ晴れと…

  7. 戒名を変更できますか?

    昨年、95歳で大切なお父様を亡くされたKさんより、先日お電話がありました。「昨年亡くなった時に住…

  8. どこまでも奥深く、興味深い国インド

    二月の十六日〜二十五日までネパール・インドへ行って参りました。先住の悲願達成のため仏教八大聖地へ…

“大愚.com“
PAGE TOP