「寂しいけれど、墓じまいするしかないのですね」

「福厳寺さんのすぐ前にお墓があって、両親と主人がはいっているのですが、私がいなくなったら娘二人しかいないので、お墓を守っていく人がいないのです。今、どうしようか迷っていて・・・」

先日、たまたまお参りをされていた時に、70代女性のTさんとお話をする機会がありました。

娘さん二人はお嫁に行かれて出てしまっているので、お墓を継いで行くのは難しいそうです。

結婚する時に、お婿さんに養子にはいってもらえませんか?とお願いをしたそうですが、結局受け入れてもらえなかったんですと、ちょっと寂しそうにお話をされました。

Tさんとしては、娘さんにお墓を守っていってもらいたいという気持ちもある反面、負担になってしまうのではという気持ちも半分・・・といったところで、どうしたらいいものか、誰かに相談したいという想いを抱えていらっしゃいました。

福厳寺へ毎週末、お墓の相談にみえる方たちの中にも、このようなご相談をされる方がたくさんいらっしゃいます。

「結局、お墓を守って欲しくても実際に守る人がいなかったら、そのままにしておくわけにはいかないですよね。そのままにしておいたら、草が生え放題になり、荒れて周りのお墓の方たちにも迷惑をかけてしまいますよね。やっぱり墓じまいをしなくてはいけないのですかねぇ・・・」

寂しそうにお話をするTさんのお姿をみて、なんとも言えない気持ちになりました。

Tさんの一言一言の奥深くに、言葉にならない気持ちが溢れているような感じがして…

「今は、みんなお墓を守っていく人がいないから、永代供養っていうのを申し込む人が多いのですね。私も考えなくてはいけないと思っています」と、最後はどこか気丈に振舞うお姿がありました。

Tさんとお話をしていて、感じたことがあります。

それは、墓じまいとか永代供養という言葉を当たり前に捉えるのではなく、実際に直面している方たちの想いをきちんと受け止めて理解すること。

すごく大切なことなのではないかと思いました。

【福厳寺職員の気づきより】

次回は10月14日(土)9時~ですー第4回慈縁の会活動報告

「永代供養をしても、法事をやってもらえますか?」

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