門松の命が、再び

お寺の山門には毎年立派な門松が飾られます。

本年度は福厳寺境内を手入れしてくださる
庭師さんに私も門松の作り方を教わりながら
一緒に作業をしました。

この門松は一般で売られているものとは異なり、
福厳寺の境内山林内に生きる竹や植物を使っています。

12月中旬。

庭師さんが門松の材料集めのため境内山林に入り
竹の伐採から準備を進めてくれました。

一般的に門松は12月28日頃に設置し、
地方によって異なりますが関東地区では1月7日、
関西地区では1月15日の前後を目安に門松を片付けます。

お正月の縁起ものという理由で多くの場合、
役目を終えた門松の材料はお焚きあげ処分と
なるのが現実です。

しかし福厳寺では、可能な限り山に移植したりと
次の命として生かすよう心がけています。

お飾り用で山林内から取れた千両、南天などは
庭師さんが丁寧に根巻きをして移植可能な状態に処置を
施してくれていますので片付けの際に山内へ移植します。

松や竹は粉砕チップで粉末状態にして豚小屋の足元に
散布してあげると良い寝床になります。

※福厳寺の山には、ミニ豚 2匹が元気に暮らしています

葉牡丹や梅は境内に植えて育てていきます。

藁縄は薪ストーブの着火剤として利用します。

藁こもは昨年植樹した木々の布団になります。

完成をした門松を見ると一見立派な作りに
目が奪われてなかなかその後のことなど想像
できないことでしょう。

しかし私には門松を作る職人さんの優しさと
愛情がたくさん詰まった宝の箱に見えます。

そしてつい先日。

正月のお役目を終えた門松を丁寧に解体して
それぞれ次の命へと生まれ変わっていきました。

 

平野勝滋

福厳寺のお地蔵様

「墓地」を持つということ【愛知県小牧市・春日井市編】

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