福厳寺の特徴:会員制度のお寺

檀家制度ではなく会員制度をとっています。

檀家制度とは、江戸幕府がキリシタン弾圧と人民管理のために作った制度で、地域の寺が自動的に戸籍を管理して先祖供養を行う代わりに、檀家は寺の修築維持管理の費用を負担するという仕組みです。

会員制度とは、強制されてではなく、自らの意思で自覚を持って会員となる寺です。
福厳寺では、約40年前、先代の武三和尚の時代に、檀家制度を改めて会員制度となりました。
その理由は以下の3つです。

①伊勢湾台風の影響で雨漏りがひどく傾いていた伽藍の修築を
当時の総代に相談しても、協力を仰げなかったこと

②福厳寺の広大な山林、庭園、墓地伽藍を、
大草村の限られた檀家で境内を維持するには負担が大きすぎること

③桃花台や高蔵寺などの新興住宅地の方々が、
心の拠り所とする寺を求めて福厳寺を訪ねることが多かったこと

との3つの理由から、会員制度に改めたのです。門戸が広がったことで、かつての3倍近くにまで会員が増えました。
そして自由寄付のお願いはしても、檀家頭割りの強制寄付を頂くことなく、多くの伽藍が修築され、かつて「大叢山」の山号の通り、うっそうとして薄暗かった寺が、明るく参拝しやすい寺に生まれ変わりました。

さらに福厳寺の急速な発展の背景には、先代の武三和尚の「奉仕の覚悟」があったことを忘れてはなりません。
武三和尚は、自らの生活と子弟の育成を幼稚園を創立することによって成り立たせ、その40年の住職任務は無給で貫いたのです。
今でも時折そうした背景を知らず、「福厳寺のような大寺はお布施が高くつくから檀家が減って潰れてしまえばいい」との無責任な発言する方がいますが、そこには先人に対する敬意や感謝はありません。

ご先祖様たちが創り守り抜いてきた歴史的遺産や、伝統芸術、精神文化に意味がないのなら、京都も奈良もなくなります。
私たちは、文化芸術に限らず、日常の小さな智慧に至るまで、先人たちの犠牲や創造遺産のもとに、今の豊かな生活を享受していることを忘れてはなりません。
寺社仏閣というのは、私たちにそうした過去への感謝報恩と、未来への責任希望を思い起こさせる場でもあるのです。

会員制度には様々な利点がります。

会員が増えることによって、個々の会員に大きな負担をお願いすることなく、伽藍や境内を維持できます。
将来さらに会員が増えた暁には、葬儀などの一度にかかるお布施負担が軽減できる可能性もあります。

そして何より、学び舎としての寺院環境が整うことによって、智慧と慈悲の教えと言われる仏教が浸透し、素直、謙虚、智慧と勇気、希望と自信に満ちた人々が育まれることによって、すばらしい結縁がこの地に広がっていく。
そんな可能性を開くのが、福厳寺の目指す会員制度です。
少しずつですが、着実にその歩みを進めて参ります。
どうぞ皆さまのご理解、ご協力をお願いいたします。


 

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