振り返れば、命の温かさを教えていただきました

2015年の夏、福厳寺へ1頭の雄ヤギが来ました。

来たばかりの頃は、ずっと人の方を見ずにエサばかりを食べていて、何をしていても落ち着かない様子。

ところが、だんだん慣れてくると世話をしている職員に体当たりの毎日。体も大きいので力が強く、
角で押しやられると真っ青な痣ができてしまうほど。

福厳寺の広い山にはたくさんの草が生えているので、幸い色々な場所へ放牧することができますが、
そこでさらなる問題が起こりました。

それは、繋いであるリードにヤギ自身がグルグル巻きに絡まってしまうことです。

絡まないようにと毎日よく考えて木や杭に繋ぐのですが、なかなかうまくいきません。
足先にリードがギュウギュウに巻き付いてしまったときは、鬱血をしてしまったこともありました。

本当に世話のしがいのあるヤギでしたが、いなくなってしまうとやはり寂しいです。

背丈も体格もさらに大きくなるザ-ネン種というヤギで、これ以上お寺職員がお世話をすることが
難しいため、牧場へ帰ったのですが、慣れてくると雄なので甘えるそぶりを見せることも多々ありました。

法要にみえる方たちからも、とても珍しがられ、小さなお子さんたちが法要終了後にしばらく
眺めていることもよくありました。

真っ白で毛並みのよい短い毛がびっしり、りりしい顔立ちの雄ヤギ「ハク」。

ハクから教えてもらったことは、たくさんあります。

朝と夕方、世話をしながら、いつも体を撫でてあげていました。

すると本当に温かいのです。私たち人間もみんな温かいですが、改めて命の温かさを感じました。
一つの命を育てることの大きさと温かさを、ハクに教えていただいた感じがします。

今頃どうしているかな・・・

[福厳寺職員の気づきより]

命の大切さを心に刻んだ日

納骨の儀|僧侶が想うこと

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