命のつながりを再確認する空間 「千手堂」

千手観音菩薩の大いなる慈悲に包まれて

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6月初旬に、無事位牌堂の改修工事が終わり、使用が可能となりました。
新生位牌堂は、旧位牌堂の壁面にあったチベット仏画師による「千手観音像絵」を本尊として正中にお祀りし、「千手堂」(せんじゅどう)と命名しました。
千手堂は、耐震・断熱対策に留意し、天然木と天然素材にこだわった心身に優しい施設です。
廊下奥にはトイレも完備しましたので、一年を通して快適に、また心静かにお参りすることが可能となりました。
また、千手堂内部には、今後需要が増えていくであろう、「子どもがいない」「いてもお嫁にいった女の子しかいない」といった、死後の面倒を見る人がいない方々の遺骨を、個人単位でお預かりする個人墓の機能を備えています。

 

img02千手堂は、家族の位牌だけが祀られている家の仏壇とは違い、大勢の方々の慰霊が眠っています。
ここにお参りする際には、ぜひ心を落ち着けて、家や地域を超えた命のつながり、命の不思議を感じていただきたいと思います。
「千手堂に一人静かに座っていると、生と死の間を彷徨っているかのような不思議な感覚になります。
それは決して怖いものではなく、むしろ私も死んだらここに入れていただけるのかと思うと、安心して死ねる気がするのです」とおっしゃった方がありますが、まさにその通りで、自分の死を安心して委ねることができる空間、それが千手堂なのです。
新しくなった千手堂では、位牌の位置に上下左右の優劣をつけません。位牌の上下左右、位置によっては見やすい見にくいということもありましょうが、そのような小さな解釈ではなく、どのような位置にあっても、すべてのお位牌が千手観音菩薩の導かれる大いなる慈悲の世界に包まれているとご理解ください。

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