娘夫婦のお墓に入るのは、おかしいですか?

ちょうど1ヶ月半前に、ご主人を白血病で亡くされたHさん。

忌明を控え、まだ悲しみも癒えない中、福厳寺へお墓の相談にみえました。 Hさんは、
長野県に昔からお付き合いのあるお寺さん(菩提寺)があるそうですが、

娘さんしかいなくて墓守をすることができないため、どうすればよいか迷って
いらっしゃいました。

Hさんのお話を伺うと、「永代供養も考えたのです。永代供養 なら主人と一緒に
いられるし、娘たちにも迷惑をかけなくて済むものですからね。 でも、永代供養は
何となく寂しい感じがするのです」と話されたのです。

今日まで本当にいろいろなことを考え悩まれたそうですが、先日、娘さんご夫婦と
これからのお墓のことを相談していた時のことです。

娘さんのご主人が、「私がお墓を建てますから、お母さんも一緒に入りましょう」と
言ってくれたそうです。 Hさんは本当に嬉しかったようで、その時のことを何度も
話してくださいました。

しかし、どうしても引っかかることが一つだけありました。

それは、家を出た娘さんの ところのお墓に自分が入っていいものかどうかということです。

「本来は、そうするべきではないですよね」と、とても気にかけていらっしゃる様子。 けれど、
福厳寺では今までも同じようなご相談を何軒もいただいていたので、Hさんにお話をしました。

「本当に素敵なご家族ですね。息子さんがそうおっしゃっているのでしたら、一緒にお墓に
入られてはいかがですか。姓が違うからとか娘さんは出たものだからということを気にされるより、
ご家族皆さんで望んでいらっしゃるようにするのが一番だと思います」とお伝えしたのです。

 すると、「忌明が終わったら主人もこっちに連れて来たいと考えています」と、安心された様子で
微笑んでいらっしゃいました。

ご自身が今までずっと悩んでこられたことを話せて、すごく安心されたようです。

とても穏やかな笑みを浮かべて、ご本尊様に深々と合掌をされ、福厳寺を後にされました。

【福厳寺職員の気づきより】

「強くあること」の意味

お釈迦様の体が刻まれる!?

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