カタツムリに学ぶ気持ちの持ち方

夜に大雨が降った次の朝、ヤギ小屋掃除のため福厳寺の山へ行く途中のことでした。直径10センチはありそうな、大きなカタツムリが坂道を登っていました。今まで見たことがないくらいの大きさにびっくりしましたが、もうひとつ不思議なことに気づきました。

よく見ると、何か足跡のようなものがずっとコンクリートの道の上にできています。ぴったり均等な間隔で、何か目印を打っているかのようでした。ゆっくり這っているカタツムリを食い入るように覗いていると、背中の殻の真下くらいから何か汁のようなものを出している様子でした。コンクリートの道の上に滲む模様をみても、ほぼ全部均等な〇の形。きっと何かの道しるべをつけているのかなと思いました。

ゆっくりだけど確実に、正確に歩みを進めていく姿を見て、人の生き方に通じるものを感じました。人はいろいろな感情が邪魔をして、一つのことに素直に一所懸命になれないことがよくあります。そんなとき、福厳寺にいる様々な動物たちから学ばせていただき、思い直す機会をいただいています。

[福厳寺職員の気づきより]

お箸の意味

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