なぜ、おじぎをするのですか?

福厳寺にお参りに来た方に尋ねられたことがあります。

「そういえば、どうしてだろう・・・」と考えました。

福厳寺に限らず、他のお寺さんでも同じだと思いますが、お寺の本堂にはご本尊様が
祀られています。その前を通り過ぎるときには必ず合掌をしながら一礼します。

部屋の中でも外でも、合掌礼拝といって、ご本尊様がいらっしゃる前を通り過ぎるときには
必ず行う習慣の一つです。

今は福厳寺の職員なので当たり前のように私も毎日行っていますが、お参りにみえた方に
尋ねられてはっとしました。

福厳寺にきたばかりの時、私も同じことを感じました。

仏様はすごい人だからとか、仏様の前ではきちんとおじぎをしなさいとか、祖父母や両親に
いわれた記憶があるので何となく真似をしてやっていました。けれど、ご本尊様の前を通る
ときに必ず合掌礼拝するのには、もっと大切な意味があることを福厳寺の住職より教えて
いただきました。

それは、ご本尊様の前を通るたびに自分自身の気持ちを冷静に見つめ直すきっかけを
いただいているということです。

毎日生活したり仕事をしていると、楽しいこともあるけれどイライラすることもあります。
そういうとき、ご本尊様の前を通るたびに合掌礼拝することで気持ちをリセットし、
イライラから一歩下がって冷静に自分を見つめ直す。

そのきっかけをご本尊様からいただいている。

お寺の中には、自分と向き合えるところがたくさんありますよという大切なお話をいただきました。

【福厳寺職員の気づきより】