お釈迦様の体が刻まれる!?

命をいただくという意識

「命をいただく」ということを、あなたは意識したことがありますか?

私も福厳寺の元住職である大愚元勝和尚にお会いする以前は、ほとんど意識したことがありませんでした。

 現在は、食べたいと思った時に何でも食べられる時代。よっぽどのことがない限り、
食べ物には困らないですよね。

だから私たちは、食材にも命が宿っているということを意識できなくなっています。
毎日、目の前に食事が並んでいることを当たり前に思ってしまいます。

道元禅師の言葉

曹洞宗を開いた道元禅師のお話に、とても印象深く残っている言葉があります。

それは、料理に使う食材は「お釈迦様の体」であるということ。

食材ひとつひとつをお釈迦様の体と思って料理をしなさいというお話です。

例えば、カレーを作るときに玉ねぎを切りますよね。

玉ねぎに包丁を入れた瞬間、お釈迦様の体に包丁を入れたことと同じです。

細かく刻まれた玉ねぎは、お釈迦様の体が細かく刻まれているのと同じこと。

そう考えたら、玉ねぎの根の部分でさえ、申し訳なくて処分することは
できないなと思いました。

スーパーに行けば、当たり前に何でも好きな食べ物が簡単にその場で手に入ります。

ネットでも、1クリックで欲しい食べ物が送られてくるので、本当に便利です。

けれど、真名板の上に置かれた1個の玉ねぎが今、自分の目の前に来るまでに、
どんな経過を辿ってきたのだろうと考えると、結構長い道のりがあると思います。

農家の方が畑の土を耕し、種をまいて水や肥料をやり、苗を植え付け、収穫までに
約半年かかります。収穫をしたら乾燥させ、出荷用にきれいに洗い、箱詰めや袋詰め
をされて市場に配達
されます。

そしてそこから、またたくさんの方の手が加わり、スーパーの野菜売り場に並べられて
初めて私たちの手に渡るのです。

そう考えると、たった玉ねぎ1個にも、想像がつかないほどたくさんの方たちの
手間と時間と愛情が込められていることがわかります。

命をいただいているということを忘れない

大切に、美味しくなあれと育ててもらった「ひとつの命」です。

毎日3度の食事をする度に、命をいただいていることを意識するのは難しいですが、
ほんの一瞬でも、目の前の美味しい料理の食材ひとつひとつに感謝の気持ちを寄せ
られたら、とても素敵なことだと思いました。

【福厳寺職員の気づきより】

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