お寺の中に、なぜ神殿があるのですか?

きっとあなたも、不思議に思われたかもしれません。

「540年の歴史ある古いお寺だから、一度訪れたいと思ってお参りに来たのです」と、
先日も犬山から60代のご夫婦がみえました。

けれど、「お寺の中に神殿もあるってどういうことですか?」とご質問をいただきました。

確かに不思議ですよね。福厳寺には秋葉三尺坊大権現という神様をお祀りした
「秋葉神殿」が境内の中にあるのです。

秋葉三尺坊大権現さまへご奉納された旗や提灯がずらーっと並ぶ石の階段を上り終えると、
そこは大きな御神木に護られ、ひっそりと佇む秋葉神殿。

まだ明るい昼間の12時に神殿へ行っても、まるで別世界のような雰囲気です。

何とも言えない静けさと厳かさを感じます。

ここにお祀りされている秋葉三尺坊大権現は、実は福厳寺の御開山である盛禅和尚と
深い関係があります。

盛禅和尚は、現在の静岡県春野というところにある秋葉山の麓に住むご夫婦の
もとにお生まれになりました。

けれど、そのご夫婦はなかなか子宝に恵まれなかったため、近くの秋葉三尺坊が
祀られている秋葉山へ何とか子供に恵まれますようにと、100日間の願掛けを
したのです。そして授かったのが、御開山の盛禅和尚です。

盛禅和尚は、その後縁あって静岡県の森町にある大洞院の和尚さまに見込まれ、
仏道修行に励まれることになりました。

比叡山にて千日回峰行という想像を絶するような厳しい苦行に挑まれましたが、
その最中に病に倒れ、病床に伏してしまったのです。

盛禅和尚が生死の境を彷徨い、死を決意したときのことでした。

ふと、夢枕に秋葉三尺坊が現れたのです。

そして「尾張小牧へ赴き、布教に努めよ」と啓示をくださいました。

さらに秋葉三尺坊は福厳寺創建時にも実際にお寺を訪れ、創建の大事業にお力を
貸してくださったといわれています。

そのため、福厳寺境内には秋葉三尺坊を祀る秋葉神殿が建てられているのです。

あと5日後の12月11日(日)に行われる福厳寺秋葉大祭は、創建当初から続く
秋葉三尺坊大権現のご命日、12月に毎年行われてきた厳かな神事です。

写真は、福厳寺秋葉大祭がもっとも深く心に刻まれる「火渡り神事」の様子です。

火渡り神事の内容は、次回のブログにてお話します。

【福厳寺職員の気づきより】

「観光にきたみたいです」

心の中の「火」をご存知ですか?

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