「観光にきたみたいです」

すっきりと晴れた、爽やかな11月の朝。

たまたま通りすがりにお参りの方とすれ違いました。

50代半ばくらいの女性の方が一人で、福厳寺山門脇の真っ赤に染まった紅葉を眺めて
いらっしゃったのです。

後ろから「おはようございます」とお声がけをすると、にっこりと笑って返してくださいました。

「本当に素晴らしいですね。真っ赤で、とてもきれい。観光にきたみたいです」
そうおっしゃいました。

ちょうど今、福厳寺は紅葉の真っ盛り。深紅の色の紅葉もあれば、オレンジと赤が混じった
優しい色の紅葉、そして銀杏のように黄色く染まったものや、緑のままの紅葉もあります。

先日お寺の職員から伺ったのですが、紅葉はなんと全部で300種類もあるのだそうです。
びっくりしました。

けれどやっぱり私が一番好きな紅葉は、12月11日に今年も行われる福厳寺秋葉大祭の
紋に刻まれているように、真っ赤に燃え盛る炎を連想させるような、掌形の深紅の紅葉。

石畳の上に、たった1枚落ちているのを見るだけで、何とも趣深くて言葉がでません。

自然の力は本当に神秘的だと思います。

境内の紅葉を眺めているだけで、背筋がピシッと伸びるような感覚を覚えました。

【福厳寺職員の気づきより】